ごあいさつ
「くさや」とは
くさやの歴史
江戸時代に日本橋の魚河岸で「くさや」と命名されました。
しかし「くさや」そのものは室町時代から作られており、長い間、島民の厳しい生活の糧となっていました。
くさやは、今も昔と変わらず”魚”と”くさや液”のみで作られている無添加食品です。
くさや液って?
その昔、塩は幕府の上納塩で大変貴重なものでした。そのため、魚を塩漬けにする際、使い残しの塩水を何度も使いました。
その塩水は熟成され、独特の風味を醸し出し、優れた保存性をも兼ね備えるようになりました。
これに改良を加えつつ、完成したのが今日のくさや液です。
この液は門外不出で、各商店(くさや製造元)が代々受け継がれた伝統の味を守っています。
くさやは健康に良いの?
通常の干物の塩分濃度は18~20%ですが、くさやの場合は6~8%です。
くさや液の中で活きている”くさや菌”は抗菌性細菌といわれる乳酸菌の一種です。
多くの乳酸菌は酸性の培地に生育しますが、”くさや菌”アルカリ性の培地で比較的よく生育します。
その”くさや菌”の発育には塩が不可欠です。
”くさや菌”のおかげで、「くさや」は無添加であるにもかかわらず、長期間保存することができます。
「くさや」は塩分が低く、且つアルカリ性食品なので、健康食品ともいわれています。